2023年度 雪上訓練(積雪期登山の技術修得を目指して)

2023年度 雪上訓練(積雪期登山の技術修得を目指して)

UP 2023-06-09
報告者指導・遭対委員会
実施日程 2023/06/04
実施場所中央アルプス 千畳敷カール

近年SNSの普及に伴い、安易に積雪期の山に登る「登山客」が目に見えて増加傾向にあります。滑落の危険を伴うような山でも、大多数の登山「客」はピッケルを持たず「杖」を頼りに登っています。滑ったら「死」を自覚しての登山でしょうか??…いや、「ピッケルなど持っていても使い方など分からない!」と言う方が大多数ではないでしょうか?

本連盟でも同様の傾向が見受けられるところから、積雪期登山に必須の技術修得を目指して今回、雪上でのアイゼンなしと、あり歩行、及び滑落停止技術の初歩技術を5時間かけて練習しました。

雪の状態は表面5㎝程度に軟雪、その下はある程度の堅さがあり、アイゼン無しの歩行には適切な雪質。この状態では、緩斜面の雪上歩行は体重移動に堅さがあるものの何とか○、しかし15度程度の傾斜が着いてくると個々の技術に差が認められ、さらに30度近くになると差が歴然となった。下り歩行では、緩斜面を除き全員×~△の状態。アイゼン歩行も表面が軟雪という条件もあるが満足のいく状態ではなかった。

次に行った滑落停止訓練では、ピッケルの正しい持ち方、使い方さえ分からない状態から、正しい停止動作のピッケルの位置、角度、体重のかけ方、身体の回転動作、アイゼン装時の注意等々、時間を費やして指導し、最後に実際の滑落を想定して滑落停止を行った。

すべての技術について何とか形になってはきたが、まだまだ安心して積雪の山に登るには、さらに数倍の訓練や研鑽が必要です。

以前は、夏の穗高や剣に入るときは必ずピッケルアイゼンを持参し時間があれば同様の練習を繰り返したものです。SNSには便利なところもありますが、身体で覚えることはできません。今後もこのような講習を積雪期に限らず繰り返して継続していく予定ですが、たくさんの方の受講を期待します。

2023/06 雪上訓練の様子2
2023/06 雪上訓練の様子3
登山学校2023年度活動報告(第1コース)

登山学校2023年度活動報告(第1コース)

UP 2023-05-29
報告者登山学校
実施日程 2023/5/13(開校式/室内),21(実習)
実施場所(講義)京都テルサ、(実習登山)伏見稲荷~蹴上

 

登山学校2023年度活動報告(第1コース)

 

今年度も事前応募制とし、応募者 59 名となった。59 名中、男性は 12 名のみで圧倒的に女性が多く、毎年平均年齢も若くなっていて今年度の平均年齢 53 歳である。開校式と第 1 回室内学習を 5 月 13 日(土)に実施し、実習登山は 5 月 21 日(日)に伏見稲荷~蹴上のルートを歩いた。途中標識 3-2 では、①靴紐の結び方と②ザックの担ぎ方の実習を行ない、東山山頂公園では、班毎にスタッフの装備の紹介を行なった。
第 1 コースの活動内容は下記のサイトの「第 1 回」から確認して頂けます。

又、実習登山の写真と実施報告は、下記サイト内のリンクよりご覧いただけます。


登山学校ウェブサイト(2023年度活動報告)
2023スポーツクライミング競技京都府選手選考会が開催されました

2023スポーツクライミング競技京都府選手選考会が開催されました

UP 2023-04-27
報告者競技委員会
実施日程 2023/04/22
実施場所サンガスタジアム by KYOCERA

4月22日(土)、2023スポーツクライミング競技京都府選手選考会が、サンガスタジアム by KYOCERA クライミング施設で開催されました。
本大会は兵庫県選手選考会と合同で実施され、計45名の選手が凌ぎを削りました。

 

参加されました選手の皆さま、準備・運営にご協力いただきました役員の皆さま、ありがとうございました。

IMG_6325
IMG_6324
IMG_6335
LINE_ALBUM_20230422_230424_65

総合成績(京都)
登山学校2022年度活動報告(第9コース)

登山学校2022年度活動報告(第9コース)

UP 2023-04-03
報告者登山学校
実施日程 2023/3/11(室内),26(実習)
実施場所京都トレイル「「嵐山~松尾山~苔寺~嵐山」
第9回の室内学習は3月11日に「山の自然を楽しむ」というテーマで実施しました。そして、実習登山は3月26日に京都トレイル「嵐山~松尾山~苔寺~嵐山」の周回コースで実施しました。実習登山は菜種梅雨による生憎の雨となりましたが、雨対策や雨の中を安全に歩く実習となりました。

登山学校2022年度第9コース活動報告
登山学校ウェブサイト(2022年活動報告)
2022年度 山スキー交流会

2022年度 山スキー交流会

UP 2023-03-14
報告者指導・遭対委員会
実施日程 2023/03/12
実施場所氷ノ山戸倉峠~

コロナ等のため中止していた三年ぶりの交流会を、氷ノ山戸倉峠から三の丸を往復するコースで実施した。
参加者は、歩き組を含めて11名で、3年ぶりにしては少し寂しい。リフトに近いバックカントリーは流行っているが、山スキーとなると登山とスキーの技術が必要になる。以前は、「山とスキーは一体のもの。」と考える人が多かったが今日、両方一緒にやる方はほとんどいない。今の世の中、そのような金銭的、時間的な余裕もないのが現実だろう。

当日は、天気予報どおりの曇り空で、気温も高く雪は重い。予想していた林道の除雪は、国道から200m辺りまでで、駐車したところからスキー組はスキーを歩き組はワカン等を着けなければならない。約5㎞の林道はつらい。
登山口からは、杉・桧が植林された坂谷コースを登るが、しばらくするとブナとミズナラの広葉樹林帯となり、気分も晴れてくる。傾斜が緩い広い斜面が続きのんびりと歩けるが、高度はなかなか稼げない。下山時、板が滑るか不安にもなる。
右から登ってくる殿下コースに出会う辺りから木々がなくなり、広々とした雪の斜面となる。まもなく三の丸に着くが、スキーで登る方が早いので歩き組の姿は見えない。風がかなり強いので、途中から下山したようだ。
すぐにスキーを滑りモードに切り替え、登りのトレースを外さないように下る。斜面が緩いのでほとんど直滑降に近い姿勢で滑る。林道に戻りしばらく行くと歩き組を追い抜く。やはりスキーは早い!!

長いコースであったが、天気の良い間に予定より早く下山できたことに感謝をし、今回の交流会を終了した。
※来年は、スキー組も歩き組も、短時間で登れて、双方が楽しめるコースで実施したいと考えています。

2022年度 山スキー交流会1
2022年度 山スキー交流会2
登山学校2022年度活動報告(第8コース)

登山学校2022年度活動報告(第8コース)

UP 2023-03-07
報告者登山学校
実施日程 2023/2/11(室内),26(実習)
実施場所京都トレイル「高雄~嵐山」
第8回の室内学習は2月11日に「山での怪我や事故の対応」というテーマで実施しました。そして、実習登山は2月26日に京都トレイル「高雄~嵐山」で実施し、前回同様に生徒さんが交代で地形図と地形を確認しながら歩きました。寒波の南下で、集合したときには雪が降っていて、沢沿いの岩場が滑り易く「三点支持」などの安全確保の実習となりました。 第8回の活動内容は下記のサイトの「第8コース」から確認して頂けます。

登山学校ウェブサイト(2022年活動報告)
府民 野鳥観察会 「亀岡市平の沢池野鳥」

府民 野鳥観察会 「亀岡市平の沢池野鳥」

UP 2023-03-02
報告者自然保護委員会
実施日程 2023/02/12
実施場所平の沢池(亀岡市馬路町池尻)

今年度は、亀岡市の平の沢池にて野鳥観察会を行いました。
47 名の参加者を得、講師からは、種名の同定にとどまらず、生態や環境などについての詳細な説明をいただき、水辺や山野の多様な野鳥を興味深く観察することができました。
お目当てのコウノトリは残念ながら留守でしたが、おだやかな早春の日差しを浴びながら、参加者それぞれに双眼鏡をのぞき、互いに教え合う和やかな楽しい観察会となりました。
日本野鳥の会京都支部の講師の皆様、ご協力ありがとうございました。

観察内容の詳細は以下のPDFをご覧ください。


令和4年度府民 野鳥観察会報告 -
積雪期遭難救助訓練及び講習会

積雪期遭難救助訓練及び講習会

UP 2023-02-21
報告者指導・遭対委員会
実施日程 2023/02/19
実施場所正面谷/駐車場

積雪期の救助訓練および講習会を比良・堂満岳の北面で行う予定でしたが、前日から雨予報のため、実施場所を正面谷の駐車場としました。

現着時は本降りの雨、駐車場にタープやフライシートを張り、雨を避けて遭難者の救護や搬送の手順を訓練を行いました。
実際の搬送も雨の中、遭難者を括り付けるスリングや搬送時のロープが緩いと遭難者、救助者ともに負担が大きくなるということに注意を払う。その後、雪崩の危険性やビーコンでの捜索、救助。救出の実習を行い、応急手当(低体温症対策)などについて指導と意見交換をした後、実際のビーコンによる捜索を体験しました。
経験者の指導により、比較的早く遭難者を発見することができ、参加者も満足の様子だった(ビーコンの性能もよくなっているのか?)。

積雪期救助訓練を雪のない場所で雨の中という変則的な訓練、講習であったが、参加者それぞれに満足した様子が伺え、成果があったと感じられたのは、講師、委員を始め真剣に受講された皆さんのおかげと思っております。
この訓練の成果を今後に生かして、安全で楽しい雪の山を楽しんで行きたいものです。

(一社)京都府山岳連盟では、無雪期、雪期の訓練や講習、沢登りや山スキー、登山学校の開催など、多数の事業を行っています。個人、団体を問わず、関心のある方はご連絡ください。

訓練の様子1
訓練の様子2
訓練の様子3
伏見標柱交換・盗人谷倒木対応

伏見標柱交換・盗人谷倒木対応

UP 2023-02-18
報告者トレイル委員会
実施日程 2023/02/15
実施場所トレイルコース

深草ルート「標識日焼け」交換

京都一周トレイル「伏見・深草ルート」の標識が日焼けして見づらい状況がありましたので、令和5年2月15日7ケ所交換作業を実施しました。

令和5年降雪による盗人谷倒木対応

盗人谷で雪による倒木や大きな枝がコースを塞いでいます(北山西部コース標識59~61)。
撤去作業が済むまで、通過には十分ご注意ください。トレイル委員会臨時作業は2月22日予定しています。


20230217トレイル報告
登山学校2022年度活動報告(第7コース)

登山学校2022年度活動報告(第7コース)

UP 2023-01-31
報告者登山学校
実施日程 2023/1/14(室内),22(実習)
実施場所京都トレイル「高雄~千束」
第7回の室内学習は1月14日に「アクシデントに備えて」というテーマで実施しました。 そして、実習登山は1月22日に京都トレイル「高雄~千束」で実施し、生徒さんに交代で地形図と地形を確認しながら歩いてもらい、展望が開けた場所では「沢山」、「吉兆寺山」、「桃山」の山座同定も体験してもらいました。又、昼食後には用具を使わずに負傷者を搬送するいくつかの方法について実習を行ないました。 第7回の活動内容は下記のサイトの「第7コース」から確認して頂けます。

登山学校ウェブサイト(2022年活動報告)