パーソナル山行「滋賀県 リトル比良」

パーソナル山行「滋賀県 リトル比良」

UP 2024-09-24
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/09/21
実施場所滋賀県 リトル比良

2024年度前期最後の山行は、琵琶湖西岸の「リトル比良」。
9月にしては異常な猛暑日続きの上、事前の天気予報はおおよそ雨。前日に天気が急転して実施が決まったものの、酷暑と雨の両方に気を配るのは大変です。
幸い雨のほうは途中パラパラと頬に感じる程度で済みましたが、その分、湿気がすごく、用意していた500ミリリットルのペットボトル4本が次々と空になりました。

コースは「リトル」の名から可愛らしい印象を受けますが、岳山・鳥越峰・岩阿沙利山の3つの低山を結ぶアップダウンはコース定数24とあって、なかなかハード。
先頭を歩くリーダーの、左右に大きく棒を振りながら蜘蛛の巣を払って歩く姿が印象的でした。綿菓子をつくるかのようでした。
花はほとんど咲いておらず、その代わりにいたるところにキノコがにょきにょき! どれも見た目が愛らしく、そこかしこで女性たちの歓声が上がっていました。
ラスト、長丁場のガレ場では足を滑らせないよう気をつかいました。無事に下山して駅に到着したときには達成感と、心地よい疲れが体に残りました。

参加者19名、スタッフ6名。2班に分かれて出発。
スタッフ1名の引率の元、3名が鳥越峰からエスケープルートで近江高島駅に下山しました。

◎コースタイム
JR近江高島駅 8:45 →長谷寺 9:00 →⽯灯篭 9:50 →岳⼭ 11:20 →オウム岩 12:10 →鳥越峰 12:20 →岩阿沙利⼭ 13:40 →寒⾵峠 15:10 →JR北⼩松駅 17:00

◎走行距離/約12㎞
◎時間/8時間15分(休憩時間を含む)
◎コース乗数24

パーソナル山行「リトル比良2」
パーソナル山行「リトル比良3」
パーソナル山行「リトル比良4」
パーソナル山行「リトル比良5」
パーソナル山行「大山」

パーソナル山行「大山」

UP 2024-08-29
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/08/24 ― 2024/08/25
実施場所鳥取・大山

一年に一度の宿泊登山。今年は鳥取県の大山(1709m)に登りました。

今回、初日の24日(土)は移動日のため、宿泊先に到着した後、各自で近隣を散策するなどしてリラックスタイムを過ごし、風呂と夕食を済ませ、早めに就寝して翌朝に備えました。
が、このときわたしは内心、ワクワク感より緊張感のほうが強く、正直、気もそぞろでした。天気予報で翌日がかなりの確率で雨予報だったのと、18時頃から地面を叩きつけるような激しい雷雨に見舞われたからです。「滑りやすいだろうな、こわいな」「猛烈な湿気かもしれない」とネガティブなことを思い浮かべました。正直、夜はあまり寝付けなかったです。
が、それでも淡々と準備して出発できたのは、朝、ほかの参加者と「あまり眠れなかったですね」「いつもの睡眠が10割だとしたら3割くらい」「そういうものですよね」などと何気ない会話を通して「みな同じだ」と安心できたからです。宿で朝ごはん代わりに用意してもらったおにぎりにやさしさを感じ、「よし、がんばろう」と心が決まりました。

翌25日(日)はまだ日が昇らない朝5時、雨装備で、2班に分かれて歩きはじめました。

登山口からのルートはよく整備されており、木の階段がひたすら続きます。途中、4合目・5合目…と標識が出てくるので、その標識を見つけるたび励まし合い、またひたすら登りました。

8合目までたどりつくと、そこから先は木道が敷かれた登山道に変わります。木道の周辺には国の特別天然記念物であるダイセンキャラボクが広がり、足元には名前を知らない可憐な花がいくつも咲いていました。とりわけ遠くに見えた雲海と日本海の光景は、これから先も長く記憶に残ると思います。

登頂後、今度は足をすべらせないよう慎重に下りました。足腰はだいぶ疲れましたが、あたりに広がるブナ林の気持ちいいこと! 幸運にも心配していた雨にはほとんど降られず、宿で風呂を借りて、全員、無事に、帰途に尽きました。

 

●1班コースタイム
⼤⼭館5:10スタート 夏山登山口5:15 行者谷分岐6:35 6合⽬避難⼩屋6:55~7:10 大山山頂8:15~8:50 6合⽬避難⼩屋9:35 大上神社11:05 行者登山口11:10 ゴール(⼤⼭館)11:30

走行距離/約6.9㎞ 時間/6.5時間(休憩時間を含む)
上り949m、下り949m コース乗数20(普通)

雄大な大山
クサボタン
雲海と、遠くに日本海
1班集合写真
2班集合写真
パーソナル山行「御殿山、武奈ヶ岳」

パーソナル山行「御殿山、武奈ヶ岳」

UP 2024-07-11
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/06/29
実施場所御殿山、武奈ヶ岳

梅雨の中休みとは、まさにこのこと。6月の山行は、前日までの暗い雨雲が嘘のように消え、時折、陽ざしが見え隠れする中、実施されました。

ハードな山行になるため十分に準備してのぞむよう、事前にアナウンスされていました。が、そう思えば思うほど、不安と緊張が高まります。
スタート地点の神社で、リーダーから「土砂崩れのため、帰りのバスが運休しています。バスの時刻を気にせず歩きましょう」と発表があったときには、帰宅が遅くなる反面、これで焦らなくて済むと、ホッと安堵しました。

3班に分かれていざ登り始めると、いきなりの急登です。すぐにハァハァ息が上がりましたが、時折、木々の合間から涼しい風が吹き抜け、可憐なコアジサイに幾度も目が留まりました。
御殿山からワサビ峠を抜ける頃には、武奈ヶ岳山頂につづく稜線がくっきりと見えました。
しばらく緩い坂を歩き、登頂すると、360度、圧巻の景色がそこに! 刻々と変わる雲の形を眺めつつ、お昼休憩をとりました。

下りは、雨でぬれた岩で滑らないよう、慎重に歩きました。ずいぶん気を張っていたのでしょう。下山する頃には肩も太腿もコチコチに。バス停から45分ほどかけてようやくJR比良駅にたどり着くと、全身にこれまで感じたことのない倦怠感を覚えました。
ずいぶん長い一日になりましたが、全員で無事に安全に下山できたことが、何よりの成果です。

参加者は会員25名、スタッフ6名、総勢31名。万歩計は30,000歩!

●コースタイム
坊村バス停着8:41 →地主神社発9:15 →御殿山11:45 →武奈ヶ岳着12:50 (昼食)発13:25 →八雲ヶ原14:50 →北比良峠15:10 →カモシカ台16:00 →イン谷口バス停17:32 →JR比良駅18:35

走行距離/約15.8㎞ 時間/9.5時間(休憩を含む)

目指すはすぐそこ
雨上がりのコアジサイ
山頂から琵琶湖をのぞむ
達成感!
パーソナル山行「金勝アルプス 鶏冠山」

パーソナル山行「金勝アルプス 鶏冠山」

UP 2024-05-27
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/05/25
実施場所金勝アルプス 鶏冠山(滋賀県湖南)

5月山行の行先は、滋賀県湖南エリアの金勝(こんぜ)アルプス 鶏冠山(491m)。
朝、集合場所の駐車場には他府県ナンバーを含めたくさんの車が停まり、大勢の人が集まっていました。わたしたちも参加人数が多かったため、2班に分かれて出発しました。

出発してほどなくシダの群生地を練り歩き、滝に近づきました。その後、大きな岩を登ったり、360度の景色を動画におさめたり、眼下にJRA栗東トレーニングセンターや琵琶湖を眺めたり、記憶に残るスポットがいくつもありました。
中でもお昼休憩時に登った天狗岩は、アドベンチャー要素たっぷり。ロープを手繰り寄せて上まで登り切ったときには、達成感からか、はしゃいで写真を撮りました。
後半も摩崖仏、逆さ観音など見所たくさん。渓流沿いの林道は水音が清らか。吹き抜ける風が火照った体に気持ちよく、足腰の疲労以上に楽しさと心地よさが残りました。

今回の反省点はすれ違う人や追い越してもらうときに、どのように道を譲ればいいか、戸惑ってしまったこと。よけにくい箇所もありました。人数が多く、譲るのがためらわれることもありました。声を掛け合うことが大事だと思いました。
帰りのバスの時刻を考慮し、予定していた竜王山(605m)には寄りませんでした。

参加者は会員27名、スタッフ6名、総勢33名。
天気がよく、清々しい一日でした。万歩計は22,000歩。
次回は6月29日(土)比良山系の最高峰/御殿山1,097m、武奈ヶ岳 1,214mmです。

●コースタイム
出発/上桐生駐車場9:20 →落ヶ滝10:00 →鶏冠山11:05 →天狗岩12:20 →昼食 →天狗岩発13:05 →白石峰13:35 →逆さ観音15:00 →上桐生駐車場にて解散15:20

走行距離/約10㎞ 時間/6時間(休憩を含む)

自然の神秘
岩の間を登る
ニコニコ
オランダ堰堤にて
パーソナル山行「ポンポン山・釈迦岳(京都市)」

パーソナル山行「ポンポン山・釈迦岳(京都市)」

UP 2024-04-23
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/04/20
実施場所京都市~高槻市/ポンポン山、釈迦岳

こんにちは、いまだ初心者マークの山行レポートです。
4月山行の行先は、京都市と大阪府高槻市にまたがるポンポン山(標高678.8m)と釈迦岳(標高630.8m)。
ポンポン山とは名前が可愛らしいですね。人気のハイキングコースなようで、道中、大阪方面から登ってくる人と幾人もすれ違いました。

個人的なことですが、冬の終わりに体調を崩して久しぶりの山行だったため、今回は歩く気合はそこそこに、今の時季ならではの新緑、野鳥、花々を楽しみに出かけました。
新緑が目に鮮やか。林道を歩く道すがら、あれはキビタキかオオルリか(違うかもしれないけれど)、どこかしこから心地よい鳥の鳴き声が聴こえてきました。
花はシャガ、銀竜草(ギンリョウソウ)、ミツバツツジ、ヤマボウシ、シロドウダン、スミレの仲間、ヤマザクラの名残、そして、お目当てのカタクリなど。
名前を知らない花を見つけても、近くにいる誰かしらが「これは〇〇ですよ」と教えてくれます。中でも、今回いちばん期待していたカタクリの花について「下を向いて咲いているのは昆虫に見つけてもらいやすいように」「花びらの内側に桜模様があるから、下から見上げるように写真を撮るといい」などと教えてもらい、大いに満足しました。

山歩きを趣味にしている人は自ずと自然観察にも興味を抱くのでしょう。いいな、わたしももっと詳しくなりたいと思い、帰宅してからネットで復習し、しばし余韻を楽しみました。

 

参加者 会員21名、スタッフ7名、総勢28名。
天気は晴れのち曇り。万歩計は20,000歩。本格的に暑くなる前に、たくさん山に行きたいと思う一日でした。
次回は5月25日(土)滋賀県湖南エリアの金勝アルプスです。そろそろ地図読みにもチャレンジしないと…!

●コースタイム
出発/善光寺バス停9:30 →釈迦岳10:45 →カタクリ広場11:20 →ポンポン山11:30 →出発12:00 →天狗杉12:40 →本山寺13:00 →原大橋バス停14:30解散
走行距離/10.9㎞ 時間/5時間(休憩を含む)

ポンポン山とは
自然の中の人工美
本山寺
カタクリザンネンピンボケ
パーソナル山行「三上山(木津川市)」

パーソナル山行「三上山(木津川市)」

UP 2024-03-19
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/03/16
実施場所木津川市/三上山

今回の山行は、京都府木津川市の”京都山城山域”にある三上山(さんじょうやま、473m)に登ってきました。
因みに、滋賀県野洲市にも三上山(みかみやま)と言う山が有り、近江富士とも呼ばれている山で今回登ったのは“京都山城山域の山”です。
当日、朝から天候も良く汗をかくほどでしたが、皆さん楽しい山行が出来たと思います。
登山口近くの農家の庭には、河津桜が咲き誇り、中腹の海住山寺には五重塔、五重塔初層内陣扉絵、等の国宝や、国の重要文化財も沢山所蔵しています。
また、三上山頂上には木津川市街地が一望できる展望櫓がありましたが、春らしく霞(花粉)飛散が酷く見晴しが悪く残念でした。
下山も順調で、全員トラブルなく下山できました。

次回は4月20日(土)、ポンポン山、釈迦岳(678.8m)です。どうぞふるってご参加ください。

 

●コースタイム
参加人数 20名、スタッフ4名
距離:12.5Km(JR棚倉まで)、時間:5時間(休憩時間含む)
9:45 JR加茂駅発~10:20恭仁宮大黒天跡 ~ 10:40 加茂神社~11:00海住山寺~12:30三上山~(昼食)~13:05三上山出発~ 14:40JR 棚倉駅~ 14:45JR棚倉駅(連絡事項)~解散

2024年3月 恭仁宮跡
2024年3月三上山海住山寺 五重塔(国宝)
2024年3月 河津桜
2024三上山を臨む
パーソナル山行「奈良/葛城 二上山」

パーソナル山行「奈良/葛城 二上山」

UP 2024-02-26
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/02/17
実施場所奈良/葛城 二上山

今回の山行は奈良盆地の北西部、奈良県と大阪府の境を接する位置し、南方の雌岳(474m)と北方の雄岳(517m)が寄り添って並ぶ双耳峰である二上山に登ってきました。
当日は天気も良く、2月とは思えないくらい暖かくて、快適な山行が出来ました。

雄岳の頂上には、謀反の罪で命を落とした悲劇の皇子・大津皇子が眠ります。古くは『万葉集』に詠まれ、万葉の「ふたかみやま」として古代史の舞台ともなりました。
二上山は美しい山容によって人々に深い感銘を与えてきただけでなく、人々の暮らしのなかで深いかかわりをもってきたのです。

登山開始前に、春日神社にて準備体操を行い、いざ!二上山に出発です。
銀峰(396m)を通り、雌山、道を進め、今回の山行の最高峰、雄山の最後の登りは少し急な登りでしたが、皆さん元気に登り、頂上で昼食その後、無事下山することが出来ました。

次回は3月16日(土)、京都山城 三上山です。どうぞふるってご参加ください。

[コースタイム]
参加人数 19名、スタッフ5名
距離:7.5Km(当麻寺まで)、時間:4時間20分(休憩時間含む)

10:00 二上山駅 集合~10:10春日神社(準備体操など)~10:22池横登山口~11:16銀峰~11:45雌岳~12:15 雄岳(昼食)13:00~岩屋13:17~13:37祐泉寺~14:15当麻寺(連絡事項)~解散

パーソナル山行「奈良 大和三山」

パーソナル山行「奈良 大和三山」

UP 2024-01-19
報告者パーソナル委員会
実施日程 2024/01/14
実施場所奈良 大和三山

新年初めての山行は、奈良県橿原市の大和三山。大和三山とは、畝傍山(うねびやま/198.5m)、香具山(かぐやま/152.4m)、耳成山(みみなしやま/134.3m)をいいます。

当日は京都駅から近鉄電車に乗り、朝10時に橿原神宮前駅で集合。軽い準備体操をした後、総勢21名で、橿原神宮→畝傍山→昼食(明日香庭球場)→香久山→藤原宮跡→耳成山→近鉄八木駅というルートで14キロほど歩きました。
三山とも小高い丘のような印象で、道は整備されており、ほとんど汗をかかずに歩けましたが、登り下りを繰り返すと、やはりじわじわと足につかれがきます。歩く距離も長かったせいか、帰りの電車の中ではあっという間に眠りに落ち、心地よい倦怠感が体に残りました。

今回の山行では、三山だけでなく、橿原神宮で見上げた晴れ晴れとした青空や藤原宮跡、ところどころで見かけた史跡や歌碑も印象的でした。
かつて都があり、『万葉集』等に掲載されている多くの和歌の舞台にもなっている土地柄のためか、はたまた勝手な思い込みか、平地を歩いているときには京都のいなかのほうとはまた少し違う、のどか、という言葉以上の、安寧な空気が漂っているようでした。

風もなく、一足早い「早春」を感じる穏やかな山行となりました。
万歩計は23,000歩! 次回は2月17日(土)、この日も晴れますように。

 

●コースタイム
出発/橿原神宮前駅 10:10→橿原神宮 10:25→畝傍山 10:53→本薬師寺跡 11:52→明日香庭球場 12:10(昼食休憩30分)出発/12:40→香久山 13:14→藤原宮跡 13:41→耳成山 14:39→近鉄八木駅 15:07

走行距離/13.7㎞ 時間/5時間(昼食・休憩時間を含む) 累計高度/+301m、-314m

何かの史跡
ゆっくり歩きます
椿
橿原神宮の鳥居
パーソナル山行「丹波 半国山(774.2m)」

パーソナル山行「丹波 半国山(774.2m)」

UP 2023-12-14
報告者パーソナル委員会
実施日程 2023/12/09
実施場所丹波 半国山(774.2m)

こんにちは。いまだ初心者マークの山行レポートです。

12月の個人会員(パーソナル)向け山行は、丹波の国・亀岡の半国山。
参加人数はリーダー・サブリーダーを含め24名。今回は地元・亀岡市ご出身の連盟会長/湯浅氏がリーダーを務め、その奥様も同行してくださいました。
まず驚いたのは、湯浅会長ご夫妻のお顔の広さです。スタート地点で筆者がうっかり手をすべらせ、持ってきた水筒を地面に落として割ってしまいました。その声を聞きつけ、わざわざ軽トラでお茶を届けに来てくれた方が湯浅会長の幼馴染だったのです。ハプニング続きですぐに状況が呑み込めず、「え?え?」と戸惑いながらも、思いがけない親切心に胸を打たれました。

さて、今回の山行はいささか交通の便がわるく、バスの発車時刻に合わせたタイトなスケジュールとなりました。
登りは比較的、歩きやすく、音羽渓谷、音羽の滝、牛つなぎ広場と山ならではのスポットでひと息つきながら登頂できたのですが、山頂でのお昼休憩は25分間のみ。景色を楽しむ余裕はあまりなく、昼食を済ませ、集合写真を撮ってすぐに下山しはじめました。
その後の1時間半は休憩なし。落ち葉の下に隠れた石でつまずかないよう慎重に、懸命に、歩きました。途中、立ち寄るはずだった金輪寺をパスする頃には、皆の「とにかくバスに乗り遅れてはいけない」という団結心らしきものまで感じられました。その甲斐あって、無事にバス停に到着すると、いたるところで「安堵!」の表情が見受けられました。
ハプニングや想定外は付き物ですね。万歩計は18,000歩。心地よい疲れを感じた一日でした。

(余談)
湯浅会長は山岳救助のキャリアも長く、道中いくつも興味深い話をしてくださいました。
中でも印象に残っているのは、登りの休憩地点だった牛つなぎ広場のこと(湯浅会長のおじい様は実際に牛を引いて山を登っていたのそうです)、そして、「山には絶対に一人で行ってはいけない」という教えです。
一人だと思い立ったときにすぐ行けるため気楽ではありますが、筆者は地図読みに対する苦手意識が強く、スマホの登山アプリはおろか地図アプリでさえ、十分に使いこなせません。万が一、足を踏み外して谷に落ちでもしたら、自力ではどうにもならないでしょう。
油断禁物。団体やサークルの合同山行の場がありがたく感じられます。来年もよろしくお願いします。

コースタイム
11:00赤熊バス停出発~11:23登山口~11:54音羽の滝~12:38牛つなぎ広場~13:05半国山山頂、昼食(休憩25分)、13:58標高655地点~14:45標高318地点~15:06宮川バス停着

走行距離/9.3㎞ 時間/4時間15分(休憩時間を含む)

手前が湯浅会長ご夫妻
林道を歩く
懸命に下る
めざそう半国山
パーソナル山行「箕作山(372m)・太郎坊山(350m)」

パーソナル山行「箕作山(372m)・太郎坊山(350m)」

UP 2023-11-21
報告者パーソナル委員会
実施日程 2023/11/19
実施場所箕作山(372m)・太郎坊山(350m)

こんにちは。山歩き歴一年。初心者マークの山行レポート2回目です。
個人(パーソナル)会員向けの山行では、毎月の山行地として主に京都市内から1時間弱で行ける低山が設定されています。
今回はリーダー・サブリーダーを含め総勢22名で、滋賀県東近江市の船岡山、岩戸山、小脇山、箕作山、太郎坊山を歩きました。たった一日で五山も縦走したわりに、歩いた距離・時間ともに先月よりも短く、解散時刻も早く、初心者でも難なく気軽に歩けるコースでした(万歩計は13,000歩)。

箕作山は「みつくりやま」と読みます。箕(み)とは農具の一種で、殻やごみをふるいわけるためのものをいうようです。その昔、この地で箕作を生業とする人たちが住んでいたのでしょうか。四方を山に囲まれ、琵琶湖という豊かな水脈のある近江盆地は古くから農業で栄えた土地なのですね。
途中、眼下に広大な田畑地帯と琵琶湖を、目線を上げると遠くに比良山、伊吹山、鈴鹿山脈を見渡せる絶景ポイントがありました。
日頃、デスクワーク中心で過ごすことが多い中、山行を通してわずかながらもその土地柄に触れ、悠久の歴史に思いをはせるのは貴重な時間だと思います。
終盤に立ち寄った太郎坊宮は、勝利と幸福を授ける神様をお祀りしているとのこと。地元の人たちの信心を集めている神社なのでしょう。立派な鳥居が立ち並ぶ参道、眺望抜群の本殿、大きな夫婦岩、紅葉が黄金色に色づく拝殿など見どころ満載。日曜日だったこともあってか、ご家族で連れ添う参拝客の姿を多く目にしました。

天候に恵まれ、風は冷たいものの陽ざしは暖かく、ほとんど汗をかかない山行でした。
次回は12月9日(土)、丹波亀岡の半国山です。どうぞふるってご参加ください。

補足/

今回の待ち合わせはJR近江八幡駅から近江鉄道に乗り換えて3つ目の「市辺(いちのべ)」駅。近江鉄道ではICカードが使えず、珍しく現金で切符を買いました。が、自販機で新500円玉が使えなかったのです。乗るべき電車の発車時刻が迫る中、後ろに行列ができてしまい、焦りました。幸い駅員さんは慣れた様子で事なきを得ましたが、何ごとも準備が肝心だと思いました。(むらかみ)

●コースタイム

9:45市辺駅出発~10:10十三仏登山口~11:13小脇山~11:36箕作山、昼食、記念撮影後12:15出発~12:38太郎坊山~13:07太郎坊宮~13:56太郎坊宮駅解散
走行距離/6.8㎞ 時間/4時間11分(休憩時間を含む)

記事タイトル	パーソナル山行「箕作山(372m)・太郎坊山(350m)」
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