京都府山岳連盟自然保護委員会では、1968年より始まった清掃登山活動が、50回を迎えたことより、記念誌「50週年の歴史 京都府下一斉清掃登山大会」を制作いたしました。
府立図書館、京都市図書館、府内の公立図書館で閲覧・取り寄せが可能です。ぜひ、50年に渡る活動の奇跡をご覧ください。
京都府山岳連盟自然保護委員会では、1968年より始まった清掃登山活動が、50回を迎えたことより、記念誌「50週年の歴史 京都府下一斉清掃登山大会」を制作いたしました。
府立図書館、京都市図書館、府内の公立図書館で閲覧・取り寄せが可能です。ぜひ、50年に渡る活動の奇跡をご覧ください。
日吉大社・八王子山の植物、植生、紅葉などを日吉大社自然観察倶楽部の辻田良雄氏の案内で観察、学習しました。日吉神社の古い歴史などにも思いを巡せながら楽みました。
【主催】京都府山岳連盟
【主管】自然保護委員会
【期日】2018年12月9日(日)午前10時集合―午後14:30解散
【気象条件】朝方3℃曇り―昼頃10℃薄日射す ― 解散時13℃晴れ
【講師】日吉大社自然観察倶楽部 辻田良雄氏+自然保護委員中島睦美
【行程】京阪坂本比叡山口―日吉大社境内―八王子山・奥社-日吉大社
【参加者】一般 24名 / 自然保護委員+講師12名 計36名
奥社の巨大な金大巌(コガネノオオイワ)と磐座信仰 磁石でその威力を確認 眼下に琵琶湖の眺望が予定通りできた!
参加者の皆さんの笑顔がこの寒さの中でも楽しい観察会であったことを表しています。
主催 京都府山岳連盟 主管 京都府山岳連盟 自然保護委員会
日時 平成30年2月25日(日)9:00~12:20
参加者 一般42名(内 小学生2名) 委員14名 日本野鳥の会3名 計59名
講師 (公社)日本山岳SC協会認定 自然保護指導員 谷角裕之委員 伊佐登委員 日本野鳥の会京都支部(石川、澤島、西村)3名 写真 萩原孝一、田中晴喜、中村聖 報告 増尾翼 コース 約5.5km 阪急西京極9:00-9:10運動公園9:33-9:45桂川東岸-9:56西大橋-10:55上野橋-11:28三角点―12:00松尾橋-12:04公園12:20(解散)
朝から曇り、雨は降らない予報。阪急西京極駅前で受付を済ませ、西京極運動公園出入口3付近に移動。委員長挨拶のあと各講師から説明があった。
桂川は自然の豊かな一級河川・鳥獣保護区になっている。大都市中心部を流れる河川としては自然がよく残されている、と谷角委員の説明。伊佐委員から双眼鏡の使い方を学ぶ。初めて違った鳥に出会う、その出会いを大切にしてください。山には鳥がいます。山で楽しんでください。山登りの楽しみが増えますよ、と。桂川の堤防に上がるとムクドリ、キジバト、オオバンがいた。橋の上に舞うミサゴはオスプレーとも言う。ハシボソガラス、ハクセキレイ。セグロセキレイ、ヒドリガモ、オオバン、コガモ、カワウ、カワサギ、キンクロハジロ。カイツブリ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ。松尾橋手前で四等三角点(点名上桂標高32.0m)を道路端に見つけた人がいた。「鳥合わせ」では、合計35種の鳥の観測が確認された。だんだんと気温が上がり快適な野鳥観察会となって、終了。
10月7日(土)に京都府山岳連盟自然保護委員会主催の「府民 秋の自然観察会」を執り行いました。
詳しくは、自然保護委員会のホームページをご覧ください。
実施日:平成29年10月7日(土) 9:30~14:25
主 催:京都府山岳連盟 自然保護委員会
講 師:佐野修治先生(関西菌類談話会)
参加者:一般・山岳会員36名 委員15名 講師1名 計52名
コース:約4km
9:30京阪八幡市駅前9:56-神応寺-(こもれびルート)-11:51鳩ヶ峰11:57-12:27石翠亭前(昼食)-12:55記念碑横13:16-裏参道-石清水社-七曲がり-13:40安居橋-解散14:25
写 真:萩原孝一 田中晴喜 中村聖
報 告:増尾翼
雨、京阪電車八幡駅のロータリに集合した。
<続きは「自然保護委員会のホームページへ」>
京都府山岳連盟 自然保護委員会
◆日時 平成29年6月18日(日)10:00 ~13:40
◆参加者 委員9名
◆講師 自然保護指導員 伊佐登
◆行程
10:00国際会館前10:10=(バス)=10:24岩倉村松-10:30大開10:36-10:40風の岩-10:56火薬庫-11:10わく星学校-11:26坂原-11:49環境科学総合研究所(昼食)12:43-12:59クリンソウの谷13:03-13:23板原(解散)13:40-13:52村松バス停14:02=(バス)=14:16国際開館前
◆写真 萩原孝一
◆文 増尾 翼
参加者9人、地下鉄国際会館を出て、バスに乗って15分で終点の岩倉村松に着いた。岩倉は京都市中心部からやや離れた東北部にあり、北方は、蓑ノ裏ヶ岳(432.6)と瓢箪崩山(532.4)。さらに奥は若丹山地があり、南方は松ヶ崎丘陵(宝ヶ池周辺の丘陵地)がありこれらに囲まれた盆地である。講師から貰った昭和35年の地図(5万分の一)と平成18年の地図(2万5千分の一)を比較すると。岩倉盆地は急速な開発が進み住宅地になっている。それでも市街化調整区域になっている北部は農地が残っている。
バスを降りた村松町は住宅地だが、すぐ北にはオタマジャクシが一杯いる水田があった。大開地区南端には水田が貸し農園になったり、休耕田になったりしている。休耕田には繁殖力がつよいアップルミントなどが繁茂して水田に植わっていたものがなくなっている。農作物は弱いことが分かる。
休耕田を見下ろすと、ヒメジオンの白い花。鮮やかな花はノアザミ。ミョウガ、カイユ、ギガンリュウム、ヒルザキツキミソウなどが見られた。車道のガードの下に「風の岩」の石柱がある。道路工事でここにあった岩を撤去したそうだ。
アベマキの並木は竹を渡して稲を干す稲木として使った。ウワズミザクラ、葉脈がはっきりしたクヌギがあった。
講師の説明では、御所は賀茂川から水を取っていたため、昔は土葬だったこともあり、墓の水が賀茂川に流れないようにしていた。静原の板原峠に墓があるのはこのため。雲ケ畑は賀茂川の上流のため、死人がでると遺体は「持越峠」を越して運ばれ、隣の真弓集落で埋葬したという。田植えのすんだ水田を守る電気防鹿柵で囲まれた農道を歩く。黄色い花のニガナ、イワナシは元気がない。
水量豊かな岩倉川を渡ると、大きな木の下に石のお地蔵が祀られていた。白いクリの花。この辺りの野菜の菜園は深泥池付近から移って来たプロの農家のもので、シソ、野菜、ビニールハウスの中でソバを作っている。この辺り昔はシカ害がなかったが、イノシイは出たそうだ。
車ヶ谷の橋を渡ると。火薬庫があった。有刺鉄線の塀のなかに土手があり火薬庫はその中にあるようだが外からは見えない。土で防御しようとしているのか。その土手に生えている花はクララ。クララはマメ科、根を噛むとクラクラするほど苦いことから、眩草(くららぐさ)と呼ばれ、これが転じてクララと呼ばれるようになったといわれる。またススキが多いのは草刈をしている証。道端にニガイチゴが赤い実をつけている。食べると甘い。
主催 京都府山岳連盟 主管 京都府山岳連盟 自然保護委員会
◆日時 平成29年5月14日(日)9:00 ~15:40
◆参加者 一般12名、山岳会24名 子供2名 委員10名 区長1名 計49名
◆講師 (公社)日本山岳協会認定 自然保護指導員 中島睦美
◆コース
出町柳9:15=(320円)=9:25二ノ瀬-9:40お堂10:00-10:31夜泣峠-11:25P477 -11:27大岩分岐Ca420 11:43-12:09 P567-12:33Ca656(昼食)(観察)-14:23林道分岐-14:20大岩分岐-15:10Ca 323-15:24踏切-15:24お堂15:42(解散)-15:47二ノ瀬
◆歩行距離 9km
◆写真 萩原孝一、中村聖
◆文 増尾 翼
電車はスピードを緩めて、新緑の紅葉をかき分けるようにして二ノ瀬駅に着いた。貴船川東岸を歩いて、「お堂」前に集合した。
自然保護委員長は、主体的な勉強会です。まず考えてから説明を聞きましょうと挨拶があり、本日の講師の中島委員から、照葉樹林は新緑がきれい。何気ない尾根にも、こんな木があったと驚くことがあちこちにありますと挨拶した。「お堂」を出発。守谷・富士神社の前を通って鳥の声が聞こえる向谷川沿いを歩く。標高200mにある昨日の雨で湿った階段道を登って行く。
ナラ、アベマキなどの林で倒木が多い。フジのツルが木を絞め殺している。姿は見えないが足元でタゴガエルの鳴き声がする。植林帯に入って稜線が下がって明るくなると、夜泣き峠(標高387m)に着いた。平均斜度25度を登りきった。ここで二ノ瀬区長の松本茂さん(67歳)の挨拶があった。
日時 平成29年2月26日(日)9:00 ~12:00
参加者 一般7名、山岳会27名 子供1名 委員15名 計55名
講師 (公社)日本山岳協会認定 自然保護指導員 伊佐登委員 谷角裕之委員 日本野鳥の会5名
コース 9:00国際会館9:34-9:40宝ヶ池連絡橋9:54-10:24高野川出合-10:48いこいの森-11:01桜の森-11:54宝ヶ池-11:47長代橋-12:05岩倉橋下12:15(解散)
写真 萩原孝一、中村(鳥)
文 増尾 翼
快晴だったが風は冷たく、気温5.2℃。地下鉄国際会館5番出口に9:00に集合した。自然保護委員会の委員長挨拶、京都府山岳連盟会長挨拶の後、谷角委員から野鳥について説明があった。
宝ヶ池で人気なのはオシドリ。三列風切羽根の内側の一枚がイチョウ羽(橙色)となっているのが、オスの特徴。
カモ類には水面採餌ガモと潜水採餌ガモがある。水面採餌ガモ は潜らない。潜水ガモはお尻が重い。飛び立つとき助走が必要。ホシハジロ、キンクロハジロなどが潜水ガモ。水面採餌ガモはマガモやヒドリガモなどで、助走なしで飛び立てる。
水辺や野山の鳥などが多く見られる環境があり、アオバト、トラツグミなど楽しみにしてください。
そのあと双眼鏡の合わせ方について伊佐委員から説明があった。絶対太陽を見ないように注意があった。フィールドスコープの後に並んで班分けし、野鳥を探しながら移動した。
宝ヶ池連絡橋の上から岩倉川を見下ろした。コサギ、カワセミ、キセキレイ、モズ、エナガいた。なかでもカワセミ(翡翠)は人気で、ヒスイのような見事な羽色は見た者を魅了する。潅木に止まっていた、と見る間に水中へ直下降した。見とれていると先発グループからかなり遅れてしまった。
川に降りるとキセキレイ、モズがいた。晴天の空には飛行機雲が、比叡山が見下ろす北園には2つの円形広場があって若者が集まって運動している。
[日時] 2015年12月4(日)9:00~13:00
[主管] 京都府山岳連盟
[主催] 京都府山岳連盟 自然保護委員会
[参加者] 山岳会会員・一般会員40名 委員12名 計52名
[場所] 京都大学フィールド科学教育研究センター 上賀茂試験地(京都市北区上賀茂本山2)
[コース]
出町柳9:00=(叡電)=9:17京都精華大学前9:33-9:38更雀寺9:43-9:52正門前10:27-12:06展望台(昼食)12:40-13:10正門前(解散)13:26-京都精華大学前
[講師]
(公社)日本山岳協会認定 自然保護指導員 尾松建二 委員 中島睦美 委員 伊佐登 委員
[写真] 萩原孝一 田中晴喜 文 増尾翼
世界のいろいろな植物が植栽されている京大試験地の植物の紅葉を鑑賞しながら、植物の仕組みや自然と私達とのかかわりを、担当委員の先導で参加者全員で考えて行きます。
叡電・京都精華大学前で降りて5分ほど歩くと更雀寺(きょうじゃくじ)である。
平安時代、更雀寺は千本三条付近にあったが、1977年、四条大周辺の都市化に伴い現在地に移転した。歌人・藤原実方(さねかた)が奥州に左遷され亡くなった。望郷の念から雀に化身し京都に戻ったため法印で、雀塚に埋め供養したという。雀塚の傍に雀の焼き物が置いてある。また中将実方塚の墓と伝えられる五輪塔が立っている。
メキシコ原産のパツラマツという葉がやや長いマツなど見ながら京大上賀茂試験地に着いた。鍵で扉を開けて中に入って、ここに集まって委員長の挨拶があり、役員の紹介と注意事項の伝達があった。講師の話しが始まった。カエデは新分類体系(APG体系)ではムクロジ科になる。カエデの名前の由来はカエルの手に似ていることから、カエルテ カエデとなった。カエデとモミジは植物分類上の種類を区別する言葉ではなく、紅葉する木の代表としてカエデ属がモミジと呼ばれている。配布された「カエデ属のなかまの葉」には色と形で名前が分かるようになっている。とくに日本には固有種が多い。植物の名前は学術的名称として使う場合はカタカナ表記する。
トイレ休憩のあと、講師の先導で池の方に降りていった。
湿地を敷き詰めるような赤茶色の落葉はメタセコイヤである。見上げると20m程の高木だった。アメリカのセコイヤは地球上で最大の巨木で樹高100mのものがある。メタセコイヤはセコイアに「メタ」(その後、変化したの意)の接頭語をつけたもの。新生代第三紀層から化石としてのみ発見されていたが、1945年に中国四川の「スイサン(水杉)」が同種とされ、現存することが確認された。その後挿し木で増えた。和名はアケボノスギ。
その先で奇妙な気根と呼ばれる呼吸根をニョキニョキ出しているのは、「ラクウショウ(落羽松)」。スギ科ヌマスギ属の落葉針葉樹。ラクウショウとメタセコイヤは良く似た高木だが、ラクウショウはスギの仲間なので、葉は線形で葉は互生している。メタセコイヤは対生。大きな葉が落ちているのは「トチュウ(杜仲)」。・・・・・・・・・