白髪岳は今年8月3日に初山行の機会を頂いた。夏は元々強い方で事前の「武奈がきつければ、白髪岳もキツイ」と見ず知らずのブロガー山行記に勇気をもらい古市駅から続くカンカン照りの長いアスファルトの道脇に広がる稲穂を横目に「お米の収穫、間近ですね」なんてのんびり会話をしながらジリジリ照り返しの強い暑い道を進んで白髪岳登山口で一息。登り始めた登山口から直ぐに始まる急登300m「この坂きついですね」と何度も振り返り、少し登ってはストップし、いつもより多く取った休憩のせいでペースを崩すことになり、今まで経験したことがないくらい苦しい始まりになった。
幸い魔の急登300m以外は特に問題なく楽しく歩くことができ、ケガなく出発した駅まで戻ることができたのはご一緒してくださった先輩方の背や足元を見ながら一定のペースで歩けたことが体への負担を減らし(特に私の場合は膝、股関節への負担)最後まで歩き通せた理由だと思う。
後日、2度目となる10月26日の白髪岳は少々お天気に心配があったが概ね歩きやすい温度の中を歩くことができ前回苦しんだ登山口の急登300m、その後に続く岩場登り、松尾山からの長い下り坂も参加された皆さんとワイワイ会話を楽しみながら歩くことができ、稲穂に変わる黒豆、落花生畑と駅までの途中、農家さん直売の黒豆などを購入して飲食物が減って軽くなったザックを今朝出かけた時と同じ位の重さに戻し「黒豆1k重い・・・」と言いながら無事に古市駅に到着し、リーダーの終わりの挨拶後、解散となった。
そういえば、8月3日は「自分流の安全でケガを避ける方法」(できるだけ一定のペースで歩き、体に負担をかけない歩き方)とは違った「斑歩き」をせざるを得なかった。理由は急登・猛暑・高湿度の3重苦だったが、後日、8月にご一緒させて頂いた大先輩から「あの時は(8月3日)たぶん軽い熱中症だったんだと思う」とお聞きし「3重苦ではなく4重苦だったの?」と改めて登山がいかにハードスポーツであるかを思い知った2度の白髪岳山行となった。
今夏は早い時期から暑熱順化を意識して、夏に向けて歩ける体づくりをしてきたつもりだったが自分が思っていた以上に今夏の低山は厳しかった。
歩きだして4年とちょっと。少し山歩きに慣れ、気が緩んだ時こそ特に注意!
これからも安全登山を第一に。また、必要な知識を徐々に増やしながら楽しんでいけたらと思っています。
参加者は会員13名、スタッフ5名、総勢18名。
◎コースタイム
JR古市駅9:15(18℃・71%)〜白髪岳登山口10:30(22℃・70%)〜白髪岳12:00〜松尾山13:30(18℃・81%)〜 松尾山登山口15:10〜JR古市駅15:45
◎歩行距離:約11.5Km
◎時間:6.5h(登り:760m 下り:760m)
◎ルート乗数:22