ごあいさつ
第57回全日本登山大会が京都で開催されることになり、全国からの登山愛好家を迎えるにあたってひとことご挨拶を申し上げます。
京都は「千年の都」と称されるように、歴史ある社寺仏閣はもとより全国で最も厳しいと言われる景観条例が実施され、市中の雰囲気も落ち着いたたたずまいをとどめております。
このような市街地を取り巻く東山・北山・西山には、京都市民の健康と新しい観光需要を創出することを掲げてスタートした「京都一周トレイル 」がございます。このトレイルは、1991年に京都市からの委託を受けた京都府山岳連盟が調査・整備を行い、1993年に東山コースを皮切りに開通しました。現在に至るまで、山岳連盟内に専門委員会の「トレイル委員会」をおき、間を置かず毎月コースのパトロールと維持管理に務めております。
全長約90㎞のトレイルコースは、東山の南端=伏見桃山を起点として、途中には外国人観光客に人気の伏見稲荷大社や皇室とゆかりの深い泉涌寺、お盆の送り火で有名な大文字山に至ります。さらに、比叡山・延暦寺を通って洛北のどかな里=大原から鞍馬山へと続きます。そして、愛宕山々麓の高雄・清滝から嵐山・苔寺(西芳寺)へと、京都市街を一周するよう設けられ、京都の観光地を巡ることにもなります。
この度の全日本登山大会の舞台は、この「京都一周トレイル®」のコースを歩くものと、京都の岳人たちのクライミングゲレンデである金毘羅山でのロッククライミング。火伏せの神様を祀る全国愛宕神社の総本社で、京都の人々からは「愛宕さん」と呼ばれ親しまれている愛宕山(924m)登山などを楽しんでもらうべく、七つのコースを準備しました。皆さんご自身の体力とご相談のうえ参加されることをお待ちしております。
末尾に、少し言い訳がましいことを付け加えさせていただきます。皆様ご存知のように、京都市はアメリカの大手旅行誌『トラベル+レジャー』による人気都市ランキングで、2014年・2015年と、2年続けて第1位となりました。ことほど左様に、京都への外国人観光客の来訪は年を追うごとに増え、宿泊施設がまったく間に合っていないのが現状です。そのため、観光客が比較的少ない6月開催とせざるを得ませんでした。さらに高額な参加費と参加定員の縮少など、皆様にはご迷惑をおかけいたしますがご理解を賜りたく存じます。
それでは、京都観光も兼ねてぜひ京都の山を味わってください。「おこしやす! 京都へ」
第57回 全日本登山大会京都大会「おこしやす京のやま」特設ウェブサイト
大会プログラムは以下をご覧ください
第57回全日本登山大会京都大会「おこしやす京のやま」大会プログラム(PDF)
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