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「登山学校・基本コース」
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 第8回[第8コース/テーマ:山でのケガや事故の対応]
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左=足首のねん挫の応急処置  右=フィックスロープを使っての危険個所の通過
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参加者の皆さん(左=愛宕山登山口横広場、右=潜没橋の河原)
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左=錦雲渓の潜没橋を渡る  右=金鈴峡の岩場
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保津川(六丁峠から)
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 2月25日(日)午前9時30分。栂ノ尾バス停横の駐車場に参加者59名とスタッフ11名が集合。天気は曇りだが、それほど冷え込みを感じない。
 尾松校長からは、前日のスタッフ下見の結果、心配された清滝川の潜没橋が凍てておらず安心して渡れること。下見で猿の群れと遭遇し、猿による落石と思われる事象があったとの報告や、コースを歩くにあたっての注意点の説明が行われた。5班体制で各班約12名、スタッフ2名で出発する。
 今回も各班の中で先頭を順番に交代しながら歩く。今日のコースは、前半が清滝川に沿って上流から下流へ向かう谷道。地形のアップダウンは乏しいが、特徴的な屈曲点や次々に現れる橋、水力発電所関連の施設をはじめとする人工物が読図する上でのポイントとなり、随時自分の現在地と地図を符合させながら進む。途中の潜没橋もよく乾いており問題なく渡れた。
 愛宕山登山口横の広場で昼食。その後、今回のテーマである「山でのケガや事故の対応」についての実習を行う。実際の登山でよく起こり得るケガの対処として、足首をねん挫した時に靴の上から三角巾で足首を固定する方法を、参加者二人一組で練習した。また、登山中のセルフレスキューとして、スタッフがフィックスロープを使っての安全確保のデモンストレーションを行い、そのために最低限必要とされる装備についても紹介した。
 午後、渡猿橋のたもとから再び清滝川に沿って歩く。途中でいくつかの岩場を注意しながら越え、地形図には橋の記号はないものの谷筋と道の交差から橋があるのではないかと想像し、明神谷に架かる橋を渡って二つ目の潜没橋に至る。これを渡って林道に上がる。
 トレイル標識「5−1」でメインのトレイルコースからはずれ、落合橋を渡った落合トンネルの先にある展望所へ向かう。ここでは眼下に広がる清滝川と保津川の合流点、書物岩の眺めがすばらしい。同時に保津峡の川岸の岩壁の厳しさを目の当りにして、この辺りに立ち入ることを拒否しているようにも見えた。
 もう一度標識まで戻り、ここから六丁峠までが本日唯一の登り道。峠を越えて鳥居本まで下り、嵯峨嵐山の観光地を経てゴールの中之島公園まで歩く。中之島公園では、東方向から北側にかけてこれまで歩いてきた山の様子が見え感慨深い。午後4時半を過ぎて解散。昼食後の実習に多く時間を割いたので、予定時刻を少しオーバーしての到着となったが、そのぶん有意義な実習登山であった(S.F)。
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