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「登山学校・基本コース」
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 第7回[第7コース/テーマ:山でのケガや事故の対応]
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左=白雲橋を渡って福ヶ谷へ  右=雪景色の福ヶ谷林道
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左=林道と地形から現在地と進むべき方向を確認  右=仏栗峠への道
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左=三角巾を使った止血法の説明  右=二人ひと組で実際に体験する
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沢ノ池畔で
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左=上ノ水峠付近で  右=雲が途切れると京都市街が望まれた
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 数日前から心配された京都地方の積雪は、この日現実となった。
 前夜から降雪によって出発点の栂ノ尾駐車場は真っ白で、バスを降りて歩いてみると登山靴が半分以上沈み込む10cmほどあった。しかし、歩いてみると新雪特有の軟らかく靴を包む感触が靴底から伝わってきて心地よい。しっかり 踏みしめばまったく滑らない。
 集合時刻の9時30分には、参加予定の30名+スタッフ9名全員が揃う。本日のコースにもトイレがないので、出発点での公衆トイレの使用を勧め、コースリーダー山本副校長の指導で入念なストレッチの後、一般参加者を3班に分ける。靴底全体を雪面にフラットに踏み込むことなど、雪道歩行の注意点をレクシャーしたあと、1班から各班の間隔を少しとって出発する。
 ときおり通過する車が跳ねとばすシャーベット状の雪に注意して歩行。白雲橋を渡った所から福ヶ谷林道に入る。登り坂の舗装道路の表面は一面雪で覆われていて、その中に軽トラック1台分のタイヤの跡が残っている。その間の中央を歩くととくに歩き易い。ゆっくり歩を進めて、道の分岐点など現在地点が分かりやすい所で止まって確認する。
 地図上で3〜4本の道に分かれている地点で歩行が止まった。道らしいものは2本確認できるが、他の2本は雪で覆われていて分からない。進むべき方向から、それらしい所を割り出すが分かりにくい。その方向に少し進むと、ようやく進むべき道であることが分かる。狭い山道の急登になって、踏み場所が限定されるので雪が固められて滑りやすくなる。しばらく進み、傾斜が緩やかになると尾根の水平道になった。仏栗峠の道標から90度左折すると、急斜面の下り道になる。下りきった所が沢ノ池だ。
 池の畔で昼食を食べ、記念撮影。その後、山本副校長の指揮で先日の室内学習で学んだ「三角巾による足首の捻挫の固定と腕の骨折ヶ所の固定」を班に分かれて経験する。
 午後は沢ノ池からの林道を経て上ノ水峠に向かう。途中林道から山道に入る分岐が雪に覆われていて分かりにくいためか、1班は少し遠回りをしたようで、相当離れて出発した他の班が上ノ水峠ではほぼ追いついた。雪道の難しさである。
 上ノ水峠からは、多少の上り下りがあるものの自然林の中の水平道である。林道に出てログハウス横を過ぎると、京見峠に近い見晴らしの良い場所に出る。少しモヤがかかっているが、京都市街地北部がよく見える。
 京見峠茶屋の上の道路に出る。数台の車が急なスピードで走ってくる。急いで分岐から長坂に入る。これまで道の周辺にあった雪は、この辺りではほとんど姿を消していた。
 急な坂道を下っていくと千束である。広場でストレッチをして解散する。
 出発点では初めて歩く雪道での不安のため、顔がこわばっていた一人の参加者の顔は笑顔に変わっていた。「山でのケガや事故の対応」というテーマとともに、「初めての雪山歩行」の一日となった。(K.O)
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《時間記録》2月1日
栂ノ尾(10:00)〜白雲橋〜標識85〜仏栗峠〜沢ノ池(12:00〜13:30)〜上ノ水峠〜標識68〜長坂分岐〜千束(16:00)
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