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「登山学校・基本コース」
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 第5回[第5コース/テーマ:登山のマナー・山の地図]
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左=江文神社に向かう道(大原井手町)  右=地図と地形の確認(静原)
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左=静原のコスモス畑  右=鞍馬で見かけたカエル
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叡電鞍馬駅前で
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 昨夜からの雨降り。大原街道の戸寺バス停前で、山岳連盟旗を振るレインウェアー姿の固まりが、京都バスが到着する度に大きく賑やかになってきました。なかでも、今回スタッフとして応援していただい山代さんの元気さは、声で雨をけちらかすほどの勢いがあります。
 9時30分、24名の参加者とスタッフ6名の集合を確認。今回は地図読みの実践をつづけます。トレイル標識があっても、よほど間違えた場合を除いて、スタッフは誘導をしません。また、質問にも答えません。概ね5人ずつのグループで、進むべき道を協力して探しながら進んでいただきました。
 尾松校長からの励ましの挨拶に、緊張と不安感が漂います。江文神社までは集団行動として出発。高野川の元井出橋から東西南北を観て地形をまず把握。鳥居のある馬場跡では、金比羅山岩登り関係の駐車問題や清掃登山活動の経緯について説明を受けました。江文神社前で、地図読みの重要性、雨具やスパッツの着用要領、低体温症対策、スズメバチ対策など、経験豊富な校長から学ぶ内容は盛りだくさん。
 グループ分けして、先頭はローテーションとし、1班先頭でさあ出発です。参道を「標識29」に戻ってから西に入り、江文峠へと坂道を上がっていきます。「標識31」では、後白河法皇が大原の寂光院に建礼門院を訪ねるとき、静原から江文峠を越えて通られた「大原御幸」ゆかりの古道があるとのこと。田畑さんの説明には臨場感があります。「標識32」の先や静原小学校前などで読図の要領を学び、古代米を残した田んぼと鮮やかなコスモス畑、整然と育つスグキ畑を眺めながら、静原神社に着きました。
 ツアーバス2台の先客と入れ替わり、昼食タイムは神楽殿に雨宿りさせていただきました。再出発してからは、集落を抜けて薬王坂の急な坂に取り付きます。地図上の道と実際のコースの違いに戸惑います。峠までは長い登りがつづいて辛いですが、峠を越えてからはあたかも新緑のような緑一面の景色に変化し、やがて鞍馬街道へと下山しました。
 町は22日の由岐神社「火祭り」の準備中。「サイレイヤ、サイリョウ」のかけ声まであと2日。参道には松明が用意されようとしていました。叡電鞍馬駅前にて、集合写真を撮って解散。
 今回は積極的な地図読みの繰り返しで、地図の見方とコンパスの使い方に慣れていただいたようです。参加者の当初の困惑した顔は、真剣な顔、不安な顔、楽しそうな顔、苦い顔、満足そうな顔へと変化。読図は失敗と正解を繰り返す楽しい所作です。行動中は2〜3ミリ程度の雨が降りつづく一日でしたが、電車が出町柳駅へ着く頃には上がりました。(T.Y)
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《時間記録》10月20日
戸寺(9:40)〜江文神社(10:10〜10:50)〜江文峠(11:10)〜静原神社(12:05〜12:45)〜
薬王坂(13:50)〜叡電鞍馬駅(14:15)
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