青空が広がる梅雨晴れのもと、京都市街を見渡す田辺朔郎像前に集合しました。今日は、先日の座学「山の歩き方」で学んだ事柄の実践版です。
尾松校長から、琵琶湖疏水事業・蹴上発電所・インクラインの説明を受け、ストレッチ体操で心身をほぐして、明治維新後の京都の歴史を見て感じながらの出発。安養寺を越えて急な参道を登り切ると、日向大神宮。田畑さんの解説で、大神宮のいわれと社殿の構造と特徴を学び、1500年を遡って天ノ岩戸をくぐりました。木々の青々とした東山らしい山道に入っていくと、七福思案処。道が七本に分かれていますが、大文字へのトレイル標識の案内は明確です。歩行感覚・ペース・リズム・休憩と、水分補給を意識しながら稜線の道を登っていくと、四つ辻に着きます。ここでは、滑りやすい粘土質の坂道を利用しての歩行訓練とし、急坂の上り下り、段差歩行などを反復してコツを習得。
たくさんのグループで賑わう大文字山頂に到着すると、大阪の高層ビル群までの遠望が待っていました。景色に疲れを忘れ、弁当も格別。火床へと続く下り道も歩行技術の練習の場となります。急坂歩行の途中で、足がつった方が「芍薬甘草湯」を試されたところ、劇的に症状が改善しました。火床に着き、素晴らしい展望とともに、五山送り火が敬虔な行事であり登山マナーが大切であることを学びました。千人塚では応仁の乱を偲び、水場を経て銀閣寺へと下山。疏水横で解散しました。 第2回の実習登山は、22名の参加者とスタッフ6名で実施しました。(T.Y) |