「安全登山学校」第1回(実習登山)は、登録者40名ほどのうち13名の参加者で実施しました。コースは、東山コースの「伏見稲荷」駅前から南禅寺まで約10.5km。夏のような晴天のもと、水分とエネルギー補給の仕方などを盛り込んだ実習登山になりました。
集合場所近くの公園で副会長の挨拶とスタッフの紹介ののち、全員でストレッチをしてから出発です。伏見稲荷大社は大勢の参拝者で賑わい、人々の行列と一緒の流れで四つ辻へ。みんなで愛宕山からポンポン山の山容を確認しました。泉涌寺・今熊野観音寺など、東山の名所に立寄りながら、滑石街道を横断して再び山の中へ。照葉樹林やウラジロの説明を受けてから渋谷街道へ出ました。
正午を過ぎたものの、休憩できる場所とトイレがないため、東山山頂公園まで足を延ばすことになりました。その間の行動に支障が出ないよう、行動食の取り方の説明もありました。今日のコースの最高地点、清水山の三等三角点にも寄りました。
公園の東屋で昼食ののち、テーマである装備の説明や使い方のポイントを学びました(山岳共済保険の説明も)。なかでも、トレッキングシューズの履き方に時間をとりました。山道の登り降りで、靴の中の足の遊びをどうすれば防げるか。実際に紐の締め方を変えることで、防ぐ方法を学びました。靴のトラブルの多くが、これで解決できるのは驚きです。そのほか、最新の用具の説明もしました。
展望台で京都の景色を眺め、大日堂を見て尊勝院へ下ります。粟田神社の前から三条通を蹴上へ向かい、南禅寺の境内でストレッチのあと解散しました。必要なものがすぐ出せたり、モノをなくさないコツなども必要に応じて話しました。基本的な事柄として、みなさんの役に立つものと思います。(Y.T) |